いぬがお膠原病内科医の私情漏声

日常と趣味と医学少々。

病棟急変。アマゾンに赴いた後輩。

研修医時代の思い出。

 

ある日の救急当直。私の研修病院では2年目と1年目の研修医がセットで当直をしていた。病棟急変にも呼ばれることがあり、その日は1年目の先生がまだ対応に慣れていなかったこともあり、2年目の僕と1年目のA先生(仮)とともに対応した。

 

まあ一通り何とか対応を終えて、

僕「一通りやったこととかカルテに記載お願いね、後で確認するよー」

とカルテの記載をA先生にお願いした。

 

少ししてカルテを覗いて見ると、

 

「◯時×分。△にて救急科にコールがあり、我々は□□病棟に赴いた。〜〜〜」

 

何も間違っていないんだけれども、

まさかの物語調のスタートと、今にもアマゾンに赴いていそうな文章に

当直中のカラカラの心にオアシスが生まれたのである。

普段からちょっと面白い後輩であったこともまた相交わり。

(記憶により若干の脚色あり。笑)

 

(かと言う私は、2年目の最初までカルテが長すぎて上級医に「カルテに小説でも書く気か」と叱られていた。笑)

 

本当に、「皆んな最初は初心者」。

今は立派なあの医者もこの医者も、研修医時代には1つや2つは恥ずかしいことがあったはずだ。無いとしたら、当時は恥ずかしい自覚がなかったか、忘れてしまっているか、だろう。

 

そしてA先生もご立派になられて、またいつか一緒に仕事をする日が来るだろう。

狭い世界だからこそ「偶然」の巡り合いが多いのは医者のいいところだ。

 

カルテを書いていて時々思い出すエピソード。今でも少し和ませてくれる。

 

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