いぬがお膠原病内科医の私情漏声

日常と趣味と医学少々。

100万円の出産

2023年この1月から出産準備金として10万円がクーポン等で給付され、2024年度から出産育児一時金が42→50万円に引き上げられるようだ。


そもそも出産は病気ではないので保険診療ではない。
2021年度の出産費用の全国平均は47.3万円。出産育児一時金と差し引いてもどうしても足が出てしまう。
東京都内はエステ等がついてtotal 100万越えの所謂「セレブ産院」などもあり激戦区なようだ。


確かに妻が妊娠して出産を見据えたとき、
きちんと調べていないわけだが、各病院・産院の出産費用にいてはとても不透明だな、と感じた。


これに対して2024年4月には、各医療機関で出産費用の公表を行う枠組みが作られるそうだ。
出産一時金の引き上げに伴って医療機関の出産費用の引き上げを抑制するねらいだ。


これで思い出したのは、医学部の大学別 医師国家試験合格率についてだ。
総じて医師国家試験の合格率は90%前後と一見高い合格率で推移しているが、

月並ではあるが、決して国家試験が簡単なわけではない。


「9割が受かる試験だから」は本当に気休めの言葉であった。
少なくとも当時の僕の周りでそういった微温的な雰囲気は流れていなかった。


「3つ落としたら即ドボン問題」。こう書くと何ともバラエティ感が満載な企画である。
他がいくら点数が良くても落ちうる穴なので、優秀なあのコでもハマる可能性があるのだ。


その試験の大学別の合格率ランキングの分母は「受験者数」であった。
医学部卒業のためには卒業試験(大学ごとに設置)、国家資格を取得するための国家試験(厚生労働省管轄)がある。
無論、見た目上の合格率を高めるために、卒業試験で本番に合格しうるかどうか篩にかけておくことが想像つく

そのためにも公平性を保つためにも分母の「受験者数」ではなく、「出願者数」「6年次在籍者数」も公表されるようになった。


出産する医療機関に求める条件は人それぞれだろうが、まずは安全第一。
出産費用のために自宅近くの医療機関を選択できないのはいざという時困ってしまうがどうにかならないのだろうか。

 

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