捨てられない夫と捨てられる妻
見慣れたものをある時突然目新しく感じることはあるだろうか。「ジャメヴュ」だ。
初めてのものであっても既視感を覚えるのが、「デジャヴ」で、
その逆がこの「ジャメヴュ」。さすがフランス語で難しい。
意味は逆に「未視感」、見慣れたものであったとしても目新しく感じる現象を表す。
見慣れた自分の持ち物がある日に突然、こんなデザインだっけと新鮮に感じたり、それまでそうでもかったのにお気に入りになったりする。
基本的に年末の大掃除は毎年失敗に終わっている。
こんまりさんの「トキメキ」を感じるか、は本来一つの基準として良いのだろうが、自分は無理そうだ。
この「ジャメヴュ」が起きて(使い方が合っているか分からないが、笑)、衣装ケースをひっくり返してはただ持ち物を眺めては捨てられずにまたしまうという全く意味のない茶番が繰り広げられる。
1つ服を買ってきたら1つ捨てるというルールの下やっているが、何せよ時間がかかって仕方ない。
自分が既に持っているものに対しては、評価が高くなるというバイアスがあるそうだ。
「1年後に着るかどうか」ではなく、
「今自分がそのものを同じ金額を出して買うかどうか」
と自分に問うのがよいそうだ。確かにそう言われてみればその金額で今買いはしないかな、と思うものも多数ある。
そうは言っても貧乏性・吝嗇家の僕の服 v.s. 妻の服とで、今後も衣装ケースを巡った陣取り合戦は続きそうだ。